
麗江古城
Old Town of Lijiang
雲南省北西部、標高約2,400mに広がるナシ族の古都。清冽な水路と赤砂岩の石畳、伝統木造建築が独特の景観を織りなし、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録された。古城の心臓部・四方街を起点に木府(ナシ族宮殿跡)や獅子山展望台が徒歩圏内に点在し、雲南料理や東巴文化の体験も魅力の滞在型観光地。
ひと目でわかる、このスポットの性格
水路と石畳が織りなすナシ族の古都は中国でも稀有な景観美を持つ。観光地化が進んでいるが、早朝散策や路地裏の食堂では本来の生活感が色濃く残る。雲南周遊のハブとして利便性も高く訪問価値は高い。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル0:危険情報の発出なし(外務省が危険情報を発出していない地域)
出典: 外務省海外安全ホームページ / 取得日: 2026-07-17(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
雲南省・麗江への個別の危険情報は発出されていない(新疆ウイグル自治区・チベット自治区のみレベル1)。ただし中国全域で人が集まる場所での刃物による無差別事件(邦人被害含む)が発生しており、外出時は周囲に注意が必要。(最新情報は外務省海外安全ホームページで確認のこと)/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T086.html)/外務省発表日: 2024-09-25(確認日: 2026-07-17)
7日間の旅の組み立て
麗江古城だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
麗江市内(古城徒歩圏内)
古城自体が主要観光エリアであり、古城内または古城南門付近に宿泊するのが最も効率的。玉龍雪山・束河古鎮へも日帰り可能。
モデルプラン(7日間)
1日目:麗江到着・古城散策(四方街・大水車・獅子山展望台)。2日目:木府見学→玉龍雪山(氷河公園・藍月谷)。3日目:束河古鎮→白沙壁画(ナシ族壁画)。4〜5日目:昆明へ移動→石林(世界遺産)→昆明市内観光(雲南省博物館・翠湖公園)。6日目:大理古城または余裕日。7日目:麗江または昆明空港から帰国。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 3月・4月・5月・10月・11月(春(3〜5月)は花咲き気温も穏やか。秋(10〜11月)は晴天が多く澄んだ空気が心地よい。梅雨期(6〜9月)は雨が多いが緑が鮮やか。冬(12〜2月)は乾燥した青空が続くが夜間は冷え込み、朝は0℃以下になることも。)
持ち物チェックリスト
重ね着できる防寒着
標高約2,400mで昼夜の気温差が10〜15℃に達する。夏でも朝夕は長袖・羽織りが必要。
歩きやすい靴(滑り止め付き)
古城内は赤砂岩の石畳が続き、雨に濡れると非常に滑りやすい。ヒールや革靴は不向き。
Alipay(支付宝)またはWeChat Pay設定済みスマートフォン
麗江古城内は電子決済が主流。2023年以降、外国発行クレジットカードでもAliPayに登録可能だが、事前設定が必須。現金(人民元)も念のため携行。
VPN設定済みスマートフォン・高山病対策薬
中国国内ではGoogle・LINE・Instagram等が遮断されるため渡航前のVPN準備が必須。また標高2,400mで頭痛や息切れが起きやすく、頭痛薬・酔い止めがあると安心。
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
08:00〜10:00
早朝の四方街と水路散策
観光客が少ない早朝に古城の中心・四方街へ。水路沿いのナシ族建築を眺めながら路地を歩き、朝市で米線(ミーシェン)や纳西粑粑(ナシ族のパン)などの雲南式朝食を味わう。
- 2
10:00〜12:00
木府(ムウ土司宮殿)見学
「小さな紫禁城」と呼ばれるナシ族土司の宮殿跡。入場35元。漢族宮殿様式とナシ族文化が融合した広大な建築群を見学し、裏山の眺望台から古城全体を俯瞰できる。
- 3
14:00〜16:30
獅子山登頂・万古楼パノラマ
古城西側の獅子山に登り、木造展望楼・万古楼から麗江古城と玉龍雪山を一望するパノラマを楽しむ。徒歩約30分の登坂。夕暮れ前後が特に絶景。
- 4
18:00〜20:00
四方街の夕暮れと夜市・東巴踊り
夕刻の四方街で地元住民が広場踊りを披露するのを見学。周辺には過橋米線・汽鍋鶏などの雲南料理店が並ぶ。夜は提灯に照らされた古城の幻想的な雰囲気を楽しむ。
日本からのアクセス
日本から現地まで
日本から麗江への直行便はなく、成都・広州・昆明などで乗り継ぎが必要。例:羽田→広州(約4時間)→麗江三義空港LJG(約2時間45分)。乗り継ぎ待ち込みの総移動時間の目安は12〜17時間。
現地での行き方
麗江三義空港から古城へ:空港シャトルバス(機場巴士)15元・約40分で市内民航ターミナル下車。タクシー・DiDiなら空港〜古城南門まで約90元(約1,900円)。古城内は基本的に徒歩移動。市内路線バスは1元均一。
入場料の目安
50 CNY(目安 約1,050円) / 事前予約不要
2025年8月1日より古城維持費50元(従来80元から値下げ・有効期間1年に延長)。大研古鎮・白沙・束河住宅地域への無制限入場が可能。木府は別途35元。60歳以上・12歳未満・身体障害者等は無料。入場ゲートで現金またはQRコード決済。
最終確認日: 2026-07-17
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
空港シャトルバス(機場巴士)
麗江三義空港の到着ロビー出口付近の乗り場から乗車。「古城南門」方面行きを確認。人数が集まり次第発車の場合あり。終点は民航藍天賓館前付近。
運賃目安: 15元(約315円)
所要約40分。終点から古城南門まではタクシー・DiDiで10元以下。
路線バス
麗江市内バスは1元均一。古城周辺のバス停を確認して乗車。表示は中国語のみのため百度地図との併用を推奨。
運賃目安: 1元(約21円)
外国人には路線が分かりにくい。Google マップは中国国内で使用不可のため百度地図の事前準備が必要。
タクシー
街頭で手を挙げるかDiDiアプリで呼ぶ。古城内は車両乗り入れ制限があるため古城入口付近の乗降エリアを利用。
運賃目安: 市内短距離8〜15元(約168〜315円)、空港〜古城約90元(約1,890円)
DiDiは外国電話番号でも登録可能。乗車前に目的地を中国語または地図で提示できると安心。古城内の車両制限エリアでは古城外の乗降ポイントを指定される場合がある。
現地での注意事項
高山病に注意
麗江は標高約2,400m。到着後は激しい運動を避け、水分を多めに摂ること。頭痛・めまいが続く場合は無理せず安静にし、症状が重ければ低地(昆明等)への移動を検討する。
電子決済の事前準備が必須
中国国内はWeChat Pay・Alipayが決済の主流で、現金が使えない店もある。外国発行カードでのAliPay登録は渡航前に完了しておくこと。念のため人民元現金も準備。
観光地化エリアのぼったくりに注意
酒吧街(バーストリート)周辺は旅行者向けに価格が高騰しており、メニュー外の請求も報告されている。路地裏の地元向け食堂や商店で価格を確認してから注文すること。
VPN・SNSアクセス制限
中国国内ではGoogle・LINE・Instagram・X等の外国サービスが遮断される。渡航後のVPNダウンロードは困難なため、必ず出発前に設定を完了すること。百度地図(Baidu Maps)も事前に準備しておくと便利。
公共の場での安全確保
外務省の注意喚起によると中国全域で人混みでの刃物による無差別事件が発生(邦人被害も確認済み)。観光地・駅・広場では周囲の状況に常に注意を払うこと。
周辺スポット
玉龍雪山(ぎょくりゅうせつざん)
麗江古城から北へ約15km
北半球最南端の雪山で最高峰5,596m。大型ロープウェイで標高4,506m付近の氷河を間近に望める。麓の藍月谷(ランユエグー)はエメラルドグリーンの湖水が美しい絶景スポット。
行き方: 観光バス・ツアー送迎またはDiDi・タクシーで約40〜60分。
運賃目安: エリア入場料+ロープウェイ合計で約340元(約7,140円)
束河古鎮(スーホーこちん)
麗江古城から約4〜8km
麗江古城と同じくユネスコ世界遺産に含まれる静かな古村。観光地化が少なく、石畳の水路と四合院建築が残りナシ族の日常に近い空気感を楽しめる。
行き方: 麗江古城からタクシー・DiDiで約15〜20分。
運賃目安: 20〜30元(約420〜630円)。麗江古城維持費チケットで入場可能な場合あり
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- 人民元(CNY)
- 為替目安
- 1CNY ≈ 21円
- 物価水準
- 日本より安め(食費・交通は特に安価)
1元≈21円(2026年7月概算)。古城内の観光地向けショップは割高。地元食堂での食事は20〜50元(420〜1,050円)程度。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 1,500〜3,500円/泊(四合院風ゲストハウス・ドミトリー)
- 中級ホテル
- 5,000〜12,000円/泊(古城内ブティックイン・小ホテル)
古城内は四合院を改装したゲストハウスが多く、雰囲気重視の旅行者に人気。国慶節・夏休みなどハイシーズンは2倍以上に高騰することも。
ライドシェア
○ 利用可麗江市内でDiDiは機能。外国電話番号でも登録可能。古城内は車両乗り入れ制限があるため降車ポイントが古城外になる場合がある。
インフラ
観光インフラは比較的整備されている。宿泊施設・カフェのWi-Fiは概ね使用可能だが外国サービス接続にはVPN必須。外国クレジットカード対応店は限られるため電子決済か現金が基本。
言語の通用度
古城内の観光施設・大型ホテルでは簡単な英語対応可能な場合もあるが、一般的には中国語が主体。翻訳アプリ(DeepL・Google翻訳)の活用が必須。
日本語対応は極めて限られる。日本語ガイド付きツアー(Veltra等)を利用すれば言語の壁なく観光可能。
向いている旅行者レベル
中級(中国旅行経験者推奨。電子決済・VPN・百度地図等の事前準備があれば個人旅行も可能)
年間訪問者数
麗江市全体で年間延べ約5,000万人次(古城エリアはそのうち主要部分)
混雑状況
- 平日
- 中程度(メインストリートは常時賑わうが路地裏は落ち着いている)
- 休日
- 混雑(四方街・大水車周辺は特に人が多い)
- ピーク時期
- 非常に混雑(中国国慶節10月1〜7日・春節・夏休み7〜8月が特に混雑。宿泊費も高騰)
更新ログ
- 2026-07-17初版公開