バガンの治安は大丈夫?
外務省危険情報・最新版|最終更新日 2026-08-01
バガン(ミャンマー)の治安について結論から述べると、2021年2月の軍事クーデター以降、バガンが属するマンダレー地域には外務省危険レベル2「不要不急の渡航は止めてください」が継続して適用されており、観光目的での渡航は現時点で推奨されていません。政情不安が続く中でも現地を訪れる旅行者は一定数存在しますが、十分な事前準備・情報収集・緊急時の避難計画を整えた上でなければ渡航を検討すべきではない段階です。このページでは、バガン固有の治安リスクと、渡航を決断した場合に知っておくべき現地での具体的な注意事項を詳しく解説します。
現在の治安状況――危険レベル2が意味すること
外務省の危険情報では、バガンが属するマンダレー地域に危険レベル2「不要不急の渡航は止めてください」が適用されています。これは「旅行者は少し注意が必要」という軽い警告ではなく、観光・ビジネスを含む不要不急の渡航を日本政府として明確に止めるよう勧告している段階です。同地域内のモーゴック・スィンクー・ガンゾ地区はさらに一段高い危険レベル3が適用されており、バガン(ニャウンウー郡)はその対象外とされていますが、近年マンダレー市近郊にも戦闘が波及するなど状況は常に流動的です。
2021年2月のクーデター以降、国軍と民主派勢力の間で断続的な衝突が全土で発生しています。バガン遺跡群がある中部エリアは直接的な戦闘の中心から距離があるとされてきましたが、情勢の変化は突発的で予測が難しく、渡航前はもちろん滞在中も外務省・在ミャンマー日本国大使館の最新情報を随時確認することが不可欠です。
- マンダレー地域(バガンを含む):外務省危険レベル2(不要不急の渡航は止めてください)
- モーゴック・スィンクー・ガンゾ地区:危険レベル3(渡航は止めてください)
- バガン(ニャウンウー郡):レベル3対象外だが近年状況が流動化
- シャン州北部との境界付近・遠隔地:さらに危険度が高い
バガン固有の治安リスクと現地での注意ポイント
バガン観光特有のリスクとして、e-bike(電動自転車)での移動中の転倒事故が挙げられます。寺院間を結ぶ道の多くは未舗装の赤土や砂道で、乾季には砂が深く積もり転倒しやすい状況です。外国人はモーターサイクルの自走が禁止されているためe-bikeが事実上の主な自力移動手段となりますが、運転に自信がない場合は馬車やタクシーを選ぶ方が安全です。
写真撮影についても特有のマナーがあります。仏教遺跡での僧侶や地元住民を無断で撮影することはトラブルの発端になります。特に宗教施設内での撮影は事前に許可を確認し、断られた場合は素直に従うことが重要です。また現在のミャンマーでは、軍関連施設・検問所・兵士をカメラに収めることが特に重大なリスクを伴う行為であり、そうした対象の撮影は絶対に避けてください。
詐欺・ぼったくりについては、観光地周辺での不当に高額な交渉や、ガイドを名乗る人物が無料案内と称して後で高額なショップへ誘導するケースが報告されています。料金は乗車・入店前に口頭だけでなく明確に合意し、不明な点はその場で確認する姿勢が大切です。夜間の一人歩きは見知らぬエリアでは特に避け、ホテルへの帰路や移動手段は昼間のうちに確認しておきましょう。
- e-bikeは砂道での転倒リスクあり――不安があれば馬車・タクシーを選択
- 軍関連施設・検問所・兵士の撮影は絶対に行わない
- 僧侶・地元住民の無断撮影はトラブルの原因になる
- 寺院・パゴダは肩と膝を隠した服装+裸足での入場が原則(日中の石畳は高温)
- 支払いは現金(チャット・米ドル)のみを想定して十分に準備する
- 夜間の単独外出は最小限に。ホテル周辺の状況を昼間に把握しておく
女性・初心者・家族連れそれぞれの視点での注意点
【女性旅行者へ】バガンを含むミャンマーでは、肌の露出を抑えた服装が宗教的・社会的に求められます。観光中は肩と膝を隠すことが必須ですが、それ以外の時間も露出の少ない服装を心がけると不必要なトラブルを避けやすくなります。宿泊施設は評判の良いところを事前に比較選択し、夜間の単独外出や面識のない人物への追随は避けてください。緊急時に日本語でサポートを受けられる窓口(外務省の海外安全情報ダイヤル・クレジットカード会社の海外緊急ダイヤルなど)を渡航前に手元に控えておくことを強くおすすめします。
【初心者・初ミャンマーの方へ】現地ではVISA・Mastercardがほぼ使用できない状態が続いており、ATMも外国カード非対応が大半です。現金(ミャンマーチャットおよび米ドル)を日本出発前に十分用意することが最重要事項です。米ドルは折り目・書き込みのない綺麗な紙幣でなければ受け取りを断られることがあるため、事前に確認して準備しましょう。また政情に関する情報は日々変化するため、渡航直前に外務省の「海外安全情報」と在ミャンマー日本国大使館のサイト・SNSで最新情報を確認する習慣をつけることが大切です。
【家族連れ・子連れの方へ】幼い子どもを連れたバガン渡航は、現在の危険レベル2が継続している状況下では特に慎重な判断が必要です。e-bikeでの移動は子連れには対応しにくい場面も多く、馬車やエアコン付きタクシーの活用をおすすめします。子どもの体調管理(熱中症・食中毒)にも注意が必要で、飲料水は必ずペットボトル入りのものを使用し、屋台料理は衛生状態を見極めてから利用してください。日中の炎天下での遺跡めぐりは体力を消耗しやすいため、早朝と夕方に観光を集中させるプランが現実的です。
危険レベルが変化したときの情報収集と緊急対応
ミャンマーの情勢は今後も変化する可能性があります。渡航前はもちろん、滞在中も定期的に情報源を確認する習慣をつけてください。外務省の「海外安全ホームページ(ミャンマー)」では地域別の危険情報が随時更新されます。在ミャンマー日本国大使館の公式ウェブサイトおよびSNS(XやFacebookなど)も緊急情報の一次発信源として活用できます。
緊急時の基本的な対応として、あらかじめ在ミャンマー日本国大使館の緊急連絡先を手元に控えること、宿泊先フロントへの連絡方法を把握しておくこと、そして何かあればまず宿泊施設やガイドに状況を相談することが原則です。渡航前には外務省の「たびレジ」への登録を必ず済ませてください。たびレジに登録しておくと、現地の緊急情報が登録メールアドレスへ直接配信され、素早い状況把握につながります。
状況が急変した場合は、無理に移動を試みず、まずホテルや大きな商業施設など安全な建物の中に留まり、大使館・宿泊先・旅行会社からの指示を待つことが基本的な行動原則です。外出が必要な場面では、人が密集している場所・デモ隊・軍の車列には絶対に近寄らないよう徹底してください。旅行保険は緊急搬送やテロ・内乱に対応したプランを選んでおくと、万が一の際の選択肢が広がります。
- 外務省「海外安全ホームページ(ミャンマー)」を渡航前後に随時確認
- 在ミャンマー日本国大使館の緊急連絡先を手元に控える
- 外務省「たびレジ」への事前登録を必ず済ませる
- 旅行保険は緊急搬送・テロ対応を含むプランを選択する
- 状況急変時は屋内に留まり、大使館・宿泊先の指示に従う
よくある質問
- Q. バガンは2026年現在、観光できる状態ですか?
- A. バガンが属するマンダレー地域には外務省危険レベル2「不要不急の渡航は止めてください」が継続して適用されており、日本政府として観光目的での渡航は推奨していません。自己責任のもと渡航する旅行者は一定数いますが、情勢は流動的です。渡航を検討する場合は外務省の最新情報を確認し、緊急時の避難計画も含めた十分な準備を整えた上で判断してください。
- Q. バガンでクレジットカードや国際ATMは使えますか?
- A. 2021年以降、ミャンマーではVISA・Mastercardによる決済がほぼ機能停止しており、バガンのATMも外国カード非対応が大半です。現金(ミャンマーチャットおよび米ドル)を日本出発前に十分用意することが必須です。米ドルは折り目・書き込みのない綺麗な紙幣でなければ受け取りを断られることがあるため、準備段階から注意が必要です。
- Q. バガンでe-bikeを借りるのは危険ですか?
- A. e-bike自体が危険というわけではありませんが、バガンの寺院間を結ぶ道は未舗装の赤土や砂道が多く、乾季には砂が深く積もるため転倒リスクがあります。外国人はモーターサイクルの自走が禁止されているためe-bikeが主な選択肢ですが、運転に不安がある場合は馬車やタクシーを使う方が安全です。初めて利用する際は人通りが少ない広場などで感触を確かめてから本格的な遺跡めぐりに出発することをおすすめします。
- Q. バガンの寺院で写真撮影する際に特に気をつけることは何ですか?
- A. 最も重要なのは、軍関連施設・検問所・兵士を絶対に撮影しないことです。現在のミャンマーでは特にリスクの高い行為です。また、僧侶や地元住民を無断で撮影することもトラブルの原因になります。境内に撮影禁止エリアの表示がある場合はもちろん従い、不明な場合はガイドやスタッフに事前確認してから撮影してください。
- Q. バガンの危険レベルが変化した場合、どこで最新情報を入手できますか?
- A. 外務省の「海外安全ホームページ(ミャンマー)」と在ミャンマー日本国大使館の公式ウェブサイト・SNS(XやFacebook)が一次情報源です。渡航前に外務省の「たびレジ」へ登録しておくと、現地の緊急情報が登録メールアドレスへ直接配信されます。現地滞在中は宿泊施設のフロントや手配旅行会社のローカルガイドも重要な情報源になるため、連絡先を事前に確認・保存しておきましょう。
最終更新日: 2026-08-01
外務省 海外安全情報(現在値)
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
出典: 外務省 海外安全ホームページ(ミャンマー)https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_018.html / 取得日: 2026-07-15(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
バガンが属するマンダレー地域は外務省危険レベル2(不要不急の渡航は止めてください)。同地域内のモーゴック・スィンクー・ガンゾ地区はレベル3。バガン(ニャウンウー郡)はレベル3対象外だが近年マンダレー市近郊にも戦闘が波及しており状況は流動的。シャン州北部との境界付近や遠隔地はさらに危険度が高い。渡航前に必ず外務省の最新情報を確認のこと。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2025T116.html)/外務省発表日: 2025-12-16(確認日: 2026-07-15)
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