ハバナ旧市街の治安は大丈夫?
外務省危険情報・最新版|最終更新日 2026-08-15
ハバナ旧市街(ハバナ・ビエハ)の治安は外務省が「レベル1(十分注意)」に指定しており、日中の観光であれば必要以上に危険な場所ではないものの、日中・夜間を問わずスリや強盗致傷事件が報告されている。観光客を狙った誘導詐欺師(ヒネテーロ)が旧市街に多く存在するほか、2026年6月以降はVISA・Mastercardの国内取扱が停止し、現金(USドルまたはユーロ)しか使えない特殊な環境が続いている。石畳の路地と色鮮やかな建物が魅力のこの街を安全に楽しむには、現地固有の事情を事前に把握し、適切な行動習慣を身につけて出発することが欠かせない。
外務省レベル1の実態——ハバナ旧市街の今
外務省海外安全ホームページは2026年6月24日付でハバナ旧市街(ハバナ・ビエハ市)を「レベル1(十分注意)」に指定している。レベル1は危険を回避するための十分な注意が必要な状態を指すものであり、渡航禁止や退避を勧告する水準ではない。ただし「十分注意」という言葉は、何も対策しなくてよいという意味ではなく、行動パターンと携行品の管理において常に意識を持つことが求められる段階だ。
具体的な懸念事項として、日中の旧市街では石畳を歩く観光客を狙ったスリや、メインストリートでの誘導詐欺が報告されている。夜間になると薄暗い路地での強盗・傷害事件のリスクが高まる。近年のエネルギー危機に伴う停電・物資不足が治安環境に影響していることも、渡航前に把握しておきたい背景情報だ。これらを踏まえたうえで、石畳の旧市街を訪れる準備を整えたい。
スリ・ヒネテーロ・価格詐欺への具体的な対策
旧市街でもっとも多いトラブルのひとつが、「ヒネテーロ」と呼ばれる人物による誘導詐欺だ。彼らは英語や親しみやすい態度で観光客に近づき、「いい店を知っている」「友達のレストランがある」などと言って特定の店舗に誘導し、紹介料や高額な手数料を得る。訪問先はあらかじめ自分で調べた場所を優先し、見知らぬ人の誘いには毅然と断りを入れることが最善の対応だ。
クラシックカーでの移動は旅の醍醐味のひとつだが、メーターがない場合が多いため、乗車前に必ず料金を確認して口頭合意をしておくこと。また、見知らぬ人から花やサンプル品などを「プレゼント」と言って渡された場合、後から高額な代金を要求されるケースがあるため注意が必要だ。スリ対策として、スマートフォンや財布をバッグの外ポケットに入れるのは避け、貴重品は複数の場所に分散して携行する習慣をつけること。必要最低限の現金のみを財布に入れ、残りはホテルのセーフティボックスに保管するのが安心だ。
- 「いい店に案内する」という見知らぬ人の誘いは断る
- クラシックカーは乗車前に料金を必ず口頭で合意する
- 見知らぬ人からの「無料プレゼント」は受け取らない
- スマートフォン・財布・パスポートは分散して携行する
- 人混みの中ではバッグの開け口を常に意識する
2026年以降の現金のみ決済と両替の注意点
2026年6月にキューバ公的機関がVISA・Mastercardの国内取扱停止を発表したことで、旅行中の決済手段が現金(USドルまたはユーロ)に事実上限定されている。旅行中の全費用を現金で持参する必要があるため、渡航前に想定費用を余裕を持って算出し、確実に準備しておくことが不可欠だ。
現地での両替は、ホテル内のCADECA(国営両替所)または空港を利用するのが安全だ。街中で声をかけてくる闇両替は、偽札のつかみ取りや詐欺のリスクが高く、絶対に利用しないこと。最新の両替レートや取扱通貨の状況については、渡航直前に外務省海外安全ホームページや在キューバ日本大使館の情報で確認することを強く勧める。
夜間外出と写真撮影のマナーと注意点
旧市街(ハバナ・ビエハ)とその周辺のセントロ・ハバナでは、夜間の強盗・傷害事件が発生している。日没後に薄暗い路地を単独で歩くことは避け、移動はホテルが手配するタクシーを活用することが望ましい。街灯が少ないエリアや停電中のブロックは特にリスクが高まるため、夜間の行動範囲は人通りの多いメインストリートに絞るのが安全だ。
写真撮影については、軍関係施設・警察署・港湾施設の撮影はキューバ国内法で制限されている場合がある。路上での一般的な観光写真は概ね問題ないが、地元の人々をカメラに収める前は必ず声をかけ、許可を得ることが礼儀であり、無用なトラブルを避けることにもつながる。停電時はスマートフォンの画面の明かりが夜間に目立つため、人通りの少ない場所での使用は控えめにするとよい。
- 夜間は薄暗い路地を単独歩行しない
- 夜間の移動はホテル手配のタクシーを使う
- 軍施設・警察署・港湾施設の撮影は避ける
- 地元の人を撮影する際は必ず許可を得る
- 停電中の夜間はスマートフォンの明かりを目立たせない
女性・旅行初心者・家族連れ別の注意点
【女性旅行者へ】キューバでは路上で大声の口説き文句(ピロポ)をかけてくる男性に遭遇することがある。これは現地に根付いた文化的習慣として存在するが、無視するかその場を立ち去ることが最も効果的な対応だ。夜間の単独外出は特に控え、信頼できる同行者または公認ガイドと行動することを勧める。露出の多い服装は余計な注目を集める可能性があるため、旧市街では特に意識しておくとよい。
【旅行初心者へ】ハバナ旧市街はキューバ旅行の中でも比較的観光インフラが整っているエリアだが、スペイン語のみの案内が多く英語が通じない場面も少なくない。公認ガイドとの現地ツアーを活用すると、言語の壁とトラブルの両方を大幅に減らせる。現金の計算・両替・移動手段の交渉など、初めて行う作業が多いため、初日は余裕のあるスケジュールを組んでおくことが重要だ。
【家族連れへ】停電が頻発するため、夜間に子どもを連れての外出は照明不足の道での転倒リスクが加わる。モバイルバッテリーと小型懐中電灯は必携品だ。食料・水の不足に備えてペットボトルの水や軽食を宿に多めに持ち込んでおくと安心だ。子どもが体調を崩した場合の医療環境は日本と大きく異なる可能性があるため、旅行保険の加入と常備薬の準備は出発前に必ず確認しておくこと。
危険情報が変わったときの情報収集と緊急時の対応
キューバの治安情報は状況により変化することがある。外務省危険情報の更新を確実に受け取る方法として「たびレジ」(外務省の海外安全情報メール配信サービス)への登録を渡航前に済ませておくことを勧める。在訪国・都市を登録しておくと、危険情報の変更が出た際にメールで通知が届く仕組みだ。危険レベルが上昇した場合は在キューバ日本大使館の緊急連絡先と指示に従って行動すること。
現地で盗難・傷害などのトラブルが発生した際は、まず安全な場所に移動し、ホテルスタッフに状況を伝えることを最初のステップとする。その後、在キューバ日本大使館に連絡を取ること。キューバ国内ではクレジットカードが使えないため、在外公館への連絡手段はあらかじめホテルの固定電話または購入済みの現地SIMで確保しておきたい。盗難届(デヌンシア)は地元警察で取得できるが、旅行保険の申請に必要になることが多いため、手間でも省略しないよう心がけること。
- 外務省「たびレジ」に渡航前に登録する(無料)
- 在キューバ日本大使館の緊急連絡先を控えておく
- 危険情報レベルが上昇した場合は大使館の指示に従う
- 盗難・傷害時はまずホテルスタッフに相談する
- 保険申請用に盗難届(デヌンシア)を必ず取得する
よくある質問
- Q. ハバナ旧市街では2026年現在もクレジットカードは使えますか?
- A. 2026年6月にキューバ公的機関がVISA・Mastercardの国内取扱停止を発表しており、現在は現金(USドルまたはユーロ)が事実上唯一の決済手段です。旅行中の全費用を現金で持参し、両替はホテルのCADECAまたは空港で行ってください。街中での闇両替は偽札・詐欺のリスクが高いため絶対に利用しないこと。最新の決済環境については渡航直前に外務省海外安全ホームページでご確認ください。
- Q. ヒネテーロとはどんな存在で、どう対処すればよいですか?
- A. ヒネテーロとは観光客に友好的に近づき、特定のレストランや民芸品店へ誘導して紹介料を得る人物の総称です。「友達のいい店がある」「英語で案内できる」などと声をかけてくるのが典型的なパターンです。毅然とした態度で断り、自分で調べた目的地へ向かうのが最善の対処法です。しつこい場合はその場から立ち去ることを最優先にしてください。
- Q. 旧市街での写真撮影で特に気をつけることはありますか?
- A. 軍関係施設・警察署・港湾施設の撮影はキューバ国内法で制限されている場合があるため避けてください。路上での一般的な観光撮影は概ね問題ありませんが、地元の人々を撮影する際は必ず事前に声をかけて許可を得ることが大切です。停電中の夜間はスマートフォンの画面の明かりが目立つため、人通りの少ない場所での使用は控えめにすることを勧めます。
- Q. 女性の一人旅でハバナ旧市街は安全ですか?
- A. 外務省のレベル1指定は旅行禁止を意味するものではありませんが、女性の単独旅行では注意が必要な場面があります。路上での口説き文句(ピロポ)に遭遇することがありますが、無視してその場を離れることが最も効果的な対応です。夜間の単独外出は避け、移動にはホテル手配のタクシーを利用することを強く勧めます。日中は主要観光エリアを公認ガイドと行動すると安心度が高まります。
- Q. 頻発する停電に備えるには何を持参すればよいですか?
- A. モバイルバッテリーと小型懐中電灯は必携品です。宿泊先を選ぶ際は自家発電設備の有無を確認しておくと安心です。水不足も起こりやすいため、ペットボトルの水は常に複数本持ち歩くことを勧めます。夜間に停電が起きると街灯が消えて危険度が増すため、その時間帯は宿に戻っておくことが最善の対策です。
最終更新日: 2026-08-15
外務省 海外安全情報(現在値)
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省海外安全ホームページ / 取得日: 2026-07-24(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
ハバナ旧市街(ハバナ・ビエハ市)はレベル1(十分注意)。日中も含めスリ・強盗致傷事件が発生。2026年6月にVISA・Mastercardの国内取扱が停止され現金以外の決済が著しく困難。停電・物資不足も継続中。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2026T068.html)/外務省発表日: 2026-06-24(確認日: 2026-07-24)
治安が不安なら備えておきたいこと
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。