
エルニド(パラワン島)
El Nido, Palawan
フィリピン・パラワン島最北端に位置するエルニドは、石灰岩の絶壁に抱かれた神秘的なラグーンと透き通るエメラルドの海が広がる「最後の楽園」。ツアーA〜Dのアイランドホッピングで大小の島々や秘境ラグーンを巡る体験は世界中の旅行者から高く評価されており、日本からも注目が集まっている。
ひと目でわかる、このスポットの性格
世界屈指の透明度を誇るエメラルドのラグーンと石灰岩の絶壁が織りなす絶景は圧倒的で、アイランドホッピング文化の本場として非日常体験が凝縮されている。フィリピンの物価のリーズナブルさも相まって、コストパフォーマンス最高クラスの旅先。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省 海外安全ホームページ(フィリピン) / 取得日: 2026-09-08(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
エルニドはパラワン州北部に位置し、危険レベル2が適用されるプエルトプリンセサ市以南の地域からは離れています。北部パラワンのエルニド周辺は「十分注意してください(レベル1)」が目安ですが、危険情報は随時更新されるため、渡航前に外務省の最新情報(https://www.anzen.mofa.go.jp)を必ずご確認ください。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T098.html)/外務省発表日: 2024-12-19(確認日: 2026-09-08)
7日間の旅の組み立て
エルニド(パラワン島)だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
エルニドタウン
アイランドホッピングの全ツアーがここを起点とし、宿泊・食事・ツアー手配・現地移動がすべてタウン中心部に集中している。
モデルプラン(7日間)
1日目:日本を出発しマニラ経由でエルニド着(Cebgo国内線)。宿にチェックインし夕食。2日目:ツアーA(ビッグラグーン・スモールラグーン・シークレットビーチ)でアイランドホッピングを満喫。3日目:ツアーC(シークレットビーチ・ヘリコプターアイランド・マティンロック神社)。4日目:北部ナクパンビーチへ日帰り。白砂ビーチでのんびり過ごす。5日目:ツアーB(エンタレス洞窟・シニルオック洞窟)またはツアーD(パニアシナン島・カドラオ島)。6日目:コロン行きフェリー乗船(4〜5時間)、コロン着後に市街観光。7日目:コロン観光(バラクーダレイク等)後、マニラ経由で帰国の途へ。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 11月・12月・1月・2月・3月・4月(乾季の11月〜4月がベストシーズン。特に12月〜3月は晴天が続き、海も穏やかでラグーン観光に最適。5月下旬から雨季が始まり、6〜10月は降水量が多く海況が悪化することがある。パラワン島は台風の直撃が少ない地域のため、雨季でもフィリピン他エリアより比較的旅行しやすい。)
持ち物チェックリスト
日焼け止め(ミネラル系・非ケミカル)
ラグーン観光では長時間日光にさらされる。一部エリアではサンゴ礁保護のためケミカル系日焼け止めが禁止されているため、酸化亜鉛・酸化チタン配合のミネラル系を選ぶこと。
防水ドライバッグ
アイランドホッピング中に荷物が海水で濡れるリスクが高い。スマートフォン・財布・カメラを守るためのウォータープルーフバッグは必携。
虫除けスプレー
熱帯性気候のためデング熱を媒介する蚊が生息する。特に雨季(5〜10月)に活動が活発になるため、DEET成分配合の製品を準備すること。
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
7:30
港集合・ツアーA乗船
エルニドタウンの桟橋からバンカーボート(現地の伝統漁船)に乗り込み、アイランドホッピングツアーAへ出発。ビッグラグーン(カヤックで奥へ進む)・スモールラグーン・シークレットビーチ・7コマンドービーチを巡る約8時間のコース。ETDF₱400とツアー代₱1,200(目安)が必要。
- 2
12:30
無人島でのビーチランチ
ツアーに含まれるシーフード中心の現地ランチを無人島のビーチで楽しむ。フレッシュな焼き魚・エビ・野菜炒めなどがシンプルなセッティングで提供される。
- 3
16:00
エルニドタウン帰着・夕方散策
港に戻り、シャワーを浴びた後にエルニドタウンのメインストリートを散策。地元の土産物店、トロピカルフルーツの屋台、カフェ・バーが並ぶエリアをのんびり歩く。
- 4
18:00
コロンコロンビーチで夕食
エルニドタウンから徒歩10〜15分のコロンコロンビーチ沿いのレストランへ。フレッシュシーフードやフィリピン家庭料理を夕日の眺めとともにゆっくり楽しめる。
日本からのアクセス
日本から現地まで
東京・大阪などから直行便でマニラ・ニノイアキノ国際空港(MNL)へ約4〜5時間。マニラからはCebgo(旧AirSWIFT、2026年7月に合併)の国内線でエルニド空港(ENI)へ約1時間15分(1日複数便運航)。乗継ぎ待ち時間を含む総移動時間の目安は8〜12時間程度。コストを抑えたい場合はマニラ→プエルトプリンセサ(PPS)の国内線+シャトルバン(5〜7時間)の2区間ルートも利用可能。
現地での行き方
エルニド空港(Lio空港)から市街地まではトライシクル(バイクにサイドカーを付けた三輪車)で約10分・₱150〜₱250が目安。市内の移動もトライシクルが主流(₱20〜₱50/短距離)。プエルトプリンセサからはシャトルバン(₱600〜₱800・所要5〜7時間)またはバス(所要6〜9時間)が運行。
入場料の目安
400 PHP(目安 約1,040円) / 事前予約不要
2024年6月より施行された環境保全開発費(ETDF)₱400(約1,040円)が全旅行者に必要。アイランドホッピングツアーでは別途ツアー代(ツアーA〜D各₱1,200前後)、ラグーン入場料₱200、カヤックレンタル料₱150が加算される。料金は改定される場合があるため、渡航前に最新情報をご確認ください。
最終確認日: 2026-09-08
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
トライシクル
エルニドタウン内の移動はトライシクル(バイクにサイドカーを付けた三輪車)が主流。道端で手を挙げるか、宿のスタッフに呼んでもらう。乗車前に目的地と料金を確認し、必ず事前交渉すること。
運賃目安: 市内短距離₱20〜₱50(約50〜130円)、Lio空港〜市街₱150〜₱250(約400〜650円)
メーターはないため乗車前の金額合意が必須。夜間は昼間より割増になる場合がある。
シャトルバン(プエルトプリンセサ↔エルニド)
複数の業者が運行しており、各ターミナルまたはオンラインで事前予約が可能。9〜10人乗りの乗合バンで運行。
運賃目安: ₱600〜₱800(約1,600〜2,100円)、所要5〜7時間
道路状況により所要時間が変動する。早朝便は予約が埋まりやすいため事前予約を推奨。
タクシー
エルニドにはメータータクシーはほぼ存在しない。移動手段はトライシクルまたはハバルハバル(バイクタクシー)が主流。空港・港・ホテル前にトライシクルが常駐していることが多い。
運賃目安: トライシクル:市内₱20〜₱50(約50〜130円)、空港〜市街₱150〜₱250(約400〜650円)
Grabなどのライドシェアアプリはエルニドではほぼ利用できない。必ず乗車前に料金を合意してから乗ること。
現地での注意事項
環境規制とエリア立入制限
一部のラグーンやビーチは環境保護のため立入制限が設けられており、ケミカル系日焼け止めの使用が禁止されている箇所もある。ガイドの指示に従い、定められた範囲内で観光すること。
スリ・置き引きへの注意
エルニドタウンやツアー乗船場などの混雑エリアでは、バッグの管理を徹底し、スマートフォンや財布を肌身離さないこと。ボート上での荷物管理にも注意が必要。
天候・海況の急変
雨季(6〜10月)は突然のスコールや高波により、ツアーが中止・変更になる場合がある。帰国便直前の日程にツアーを詰め込まず、余裕を持ったスケジュールを組むことを推奨。
デング熱リスク
熱帯地域のためデング熱を媒介する蚊が一年を通して生息し、特に雨季に感染リスクが高まる。虫除けを使用し、肌の露出を減らす服装を心がけること。
現金の事前確保
エルニドタウンのATMは数が限られており、観光シーズン・連休には現金が不足することがある。マニラまたはプエルトプリンセサでまとまった額のフィリピン・ペソを用意しておくと安心。
周辺スポット
ナクパンビーチ(Nacpan Beach)
エルニドタウンから北へ約17km
全長4kmの白砂ビーチにパームヤシが連なる絶景スポット。観光客が少なく静かで、エルニドのラグーン観光とは異なるビーチリゾートの雰囲気を楽しめる。
行き方: エルニドタウンからトライシクルで約45分。日帰りシャトルも運行。
運賃目安: トライシクル片道₱300〜₱500(約800〜1,300円)
コロン(Coron)
エルニドから船で約4〜5時間
パラワン北部に位置し、第二次世界大戦時の沈没船やバラクーダレイクで名高いダイビング・シュノーケリングの聖地。エルニドとはまた異なる絶景が広がる。
行き方: エルニドタウンの港からフェリー(Atienza Inter-Island Ferries等)が毎日運航。
運賃目安: フェリー₱1,500〜₱2,500(約4,000〜6,500円)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- フィリピン・ペソ(PHP)
- 為替目安
- 1PHP ≈ 2.6円
- 物価水準
- 格安〜中程度
1PHP≈2.6円が目安(2025年前後)。為替は変動するため渡航前にご確認ください。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 1,300〜4,000円(ドミトリー〜格安個室)
- 中級ホテル
- 8,000〜20,000円
ドミトリーは₱500〜₱1,500/泊、ゲストハウス個室は₱1,500〜₱3,500/泊。高級ビーチリゾートは₱10,000〜/泊。繁忙期(12〜4月)は早めの予約が必須。
ライドシェア
× 利用不可エルニドではGrab等の配車アプリはほぼ利用できない。移動はトライシクルまたはハバルハバルが中心。
インフラ
電力・水道は整備されているが停電や水圧低下が起きることがある。Wi-Fiは多くの宿泊施設で提供されているが速度は不安定。ATMはエルニドタウンに数台あるものの繁忙期には現金が不足することがあるため、マニラかプエルトプリンセサで事前に現金を確保しておくと安心。
言語の通用度
英語はフィリピンの公用語の一つであり、観光エリアのスタッフや地元ガイドとは英語でコミュニケーションが取りやすい。
日本語対応のスタッフや日本語看板はごく一部。日本語ガイドが必要な場合は事前予約が必要。
向いている旅行者レベル
中級(初めての東南アジア旅行でも挑戦可能だが、乗継ぎや現地移動の手配にある程度の行動力が求められる)
年間訪問者数
約50〜80万人(2019年以降増加傾向。2022〜2023年のコロナ禍からの回復期も含む概算)
混雑状況
- 平日
- 比較的空いており、ツアーボートの混雑も少ない
- 休日
- 国内外の旅行者が増え、人気ツアーは早期に満席となる場合がある
- ピーク時期
- 乾季の12月〜4月(特に年末年始・2〜3月・4月の連休)はツアー・宿ともに予約が埋まりやすく、早めの手配が必要
更新ログ
- 2026-09-08初版公開