桂林・陽朔
Guilin and Yangshuo
人民元20元紙幣の絵柄として世界に知られる圧巻のカルスト地形が広がる桂林・陽朔エリア。漓江クルーズで奇峰群と水田の絶景を船上から堪能し、遇龍河の竹筏(バンブーラフティング)や龍脊棚田など多彩なアクティビティも揃う。2000年以上の歴史を持つ桂林を拠点に、のどかな田舎町・陽朔もあわせて楽しめる南中国随一の山水画の里。
ひと目でわかる、このスポットの性格
世界屈指のカルスト絶景を低コストで体験できる旅先。漓江クルーズと竹筏の組み合わせで非日常体験が凝縮でき、旅慣れていない人にも比較的アクセスしやすい。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省 海外安全ホームページ / 取得日: 2026-10-13(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
桂林市を含む広西チワン族自治区については、外務省の危険情報で特定の危険レベルは発出されていません(新疆ウイグル自治区・チベット自治区を除く中国の一般的な注意水準に準じます)。ただし近年、中国各地の人が集まる公共の場で刃物を使った事件が発生しており、観光地や繁華街では周囲の状況に十分注意してください。渡航前に外務省の海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T086.html)/外務省発表日: 2024-09-25(確認日: 2026-10-13)
7日間の旅の組み立て
桂林・陽朔だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
桂林
国際線接続がある桂林桂林空港(KWL)を擁し、漓江クルーズの出発点でもある。ホテルの選択肢が豊富で、陽朔・龍脊棚田など周辺観光地へのアクセス拠点として最適。陽朔に宿泊してのんびり過ごすスタイルも人気が高い。
モデルプラン(7日間)
1日目:桂林着・市内観光(象鼻山・靖江王府)、2日目:漓江クルーズで陽朔へ下り西街散策、3日目:遇龍河で竹筏・月亮山ハイキング、4日目:興坪古鎮と黄布倒影ビュースポット、5日目:龍脊棚田へ移動(棚田と少数民族の村)1泊、6日目:龍脊棚田朝景観賞〜桂林戻り市内自由行動、7日目:桂林発・帰国。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 9月・10月・11月(9〜11月の秋が最もおすすめ。気温が20〜27℃と快適で雨も少なく晴天率が高い。とくに9〜10月は金木犀の香りが街を包む。春(3〜5月)は霧に包まれた幻想的な水墨画風景が楽しめるが降雨が多い。夏(6〜8月)は高温多湿で漓江が増水しクルーズが運休になることもある。冬(12〜2月)は気温が低く観光客も少ないが、混雑を避けたい人には穴場の季節。)
持ち物チェックリスト
雨具(折りたたみ傘・レインポンチョ)
桂林は年間降水量が多く、とくに3〜6月はほぼ毎日雨が降る。竹筏乗船中は川面から濡れることもあるため、かさばらないポンチョが特に重宝する。
日焼け止め・帽子・サングラス
夏は気温35℃近くになる日もあり、屋外の漓江クルーズや棚田ハイキングでは日差しが強烈。秋でも紫外線対策は欠かせない。
中国対応のSIMカードまたはeSIM
中国では日本のSIMがそのまま使えない場合が多く、Google・LINEなどのアプリも制限される。出発前に中国本土対応のeSIMや現地SIMを準備しておくと、地図アプリや翻訳アプリをスムーズに活用できる。
現金(人民元)と少額のコイン
屋台・地元食堂・路線バス・竹筏の現地払いでは現金が便利。AlipayやWeChatPayも普及しているが外国人は事前セットアップが必要なため、現金を手元に用意しておくと安心。
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
午前
漓江クルーズで桂林〜陽朔を下る
桂林の桟橋から出発する4〜5時間のクルーズで、折り重なるカルスト峰群と水田・農村が続く絶景を船上から満喫。船内で昼食もとれる。陽朔の桟橋に到着後は陽朔古鎮や西街を散策。
- 2
午後
遇龍河で竹筏(バンブーラフティング)体験
陽朔近郊の遇龍河では人民元20元紙幣の絵柄そのままの風景の中を、竹を組んだイカダでゆったり流れる体験ができる。料金は1人150〜200元が目安。農村集落や水牛の姿も楽しめる穏やかな川下り。
- 3
夕方〜夜
陽朔西街でグルメ&夜市散策
外国人旅行者に人気の陽朔西街で、桂林米粉(米麺料理)やビールフィッシュ(啤酒魚)などの地元グルメを堪能。夜はバーや雑貨店が並び、川沿いのライトアップも美しい。
- 4
翌朝
象鼻山と桂林市内観光
桂林のシンボル・象鼻山(ゾウが鼻を川に浸したような奇岩)は早朝が人も少なく幻想的。付近の靖江王府(桂林王城)と組み合わせると桂林の歴史と自然を効率よく体験できる。
日本からのアクセス
日本から現地まで
日本からの直行便はなく、上海(浦東・虹橋)・広州・北京などで中国国内線に乗り継ぎ、桂林桂林空港(KWL)へ。東京・大阪発で乗り継ぎを含む総移動時間の目安は9〜14時間。中国南方航空・中国東方航空がコードシェアを含め便数が豊富。
現地での行き方
桂林空港から市内へはシャトルバス(20元・約40分)またはタクシー・DiDi(100〜130元・約30〜40分)。桂林市内から陽朔へは高速鉄道(25〜35元・約25〜35分)が最も快適。路線バスは15〜25元で約70〜90分。漓江クルーズで桂林から陽朔へ下る場合は遊覧船(210〜380元)で約4〜5時間の船旅となる。
入場料の目安
210 CNY(目安 約4,200円) / 事前予約不要
漓江クルーズ(桂林〜陽朔・約4〜5時間)の遊覧船は三星級で210元(約4,200円)、四星級で380元(約7,600円)が目安。陽朔の遇龍河竹筏は1人150〜200元(約3,000〜4,000円)。象鼻山など個別スポットは別途入場料(無料〜75元程度)が必要。料金は改定される場合があるため、予約前に公式サイトや現地窓口で最新情報をご確認ください。
最終確認日: 2026-10-13
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
高速鉄道(城际列车・CRH)
桂林駅または桂林北駅から陽朔駅(高速)へ乗車。中国鉄路12306アプリかウェブサイトで事前購入が便利。外国人はパスポートで購入・乗車可能。陽朔駅から陽朔市街地まではバス・タクシーで15〜20分。
運賃目安: 25〜35元(約500〜700円)
所要時間約25〜35分。最も速くて快適な移動手段。
長距離バス
桂林総合客运站(バスターミナル)から陽朔行きバスが頻発。車内は中国語表示のみのため、乗車前に目的地を書いたメモを運転手に見せると確実。
運賃目安: 15〜25元(約300〜500円)
所要時間約70〜90分。景色を楽しみながら移動したい場合に。
市内路線バス
桂林市内の主要観光地(象鼻山・七星公園など)は路線バスで移動可能。停留所名は中国語表示のため、高德地図(Gaode Maps)アプリのナビ機能を活用するとスムーズ。
運賃目安: 2〜4元(約40〜80円)
空調付きバスは3〜4元の場合もある。乗り方は前乗り・後ろ降りが多い。
タクシー
大通り沿いで手を挙げるか、ホテルのフロントに呼んでもらう。乗車前に目的地を中国語で書いたメモを見せ、メーター使用(打表)を必ず確認する。
運賃目安: 桂林市内初乗り10〜12元(約200〜240円)・桂林空港〜市内100〜130元(約2,000〜2,600円)目安
白タク(無許可タクシー)によるぼったくりが多く報告されている。必ずメーター走行を求めるか、DiDiアプリで事前に運賃を確認してから乗車すること。DiDiの利用には中国の携帯番号登録が必要な場合があるため、旅行前に設定を済ませておくと安心。
現地での注意事項
観光客向けの悪徳商法・ぼったくりに注意
漓江クルーズのダフ屋チケット、白タク(無許可タクシー)、無許可の客引きによるぼったくりが報告されている。クルーズ乗船券は正規の桟橋窓口かOTAで購入し、路上での勧誘には応じないことが大切。
公共の場での安全に十分注意
近年、中国各地の人が集まる場所で刃物を使った事件が発生している。観光地・駅・繁華街では周囲の状況に気を配り、不審な状況には近づかないようにすること。
インターネット規制への事前対策
中国ではGoogle・LINE・Instagram・Facebookなどが利用できない。地図はBaidu Maps(百度地図)や高德地図、連絡はWeChatを活用する方法が実用的。VPNは中国法で原則禁止されており使用は自己責任となる。
雨季のクルーズ運休と川の増水
漓江は6〜7月の大雨で増水・濁流になりクルーズが運休や区間変更になることがある。梅雨時期の訪問は天候に余裕を持ったスケジュールを組み、出発前に運航状況を確認すること。
周辺スポット
龍脊棚田(龍勝棚田)
桂林市内から北西へ約80〜100km(車で約2〜2.5時間)
標高300〜1100mの山岳地帯に広がる壮大な棚田群。ミャオ族・ヤオ族の少数民族が暮らす村落も点在し、田植え期(4〜5月)と黄金色の稲刈り期(9〜10月)が特に美しい。
行き方: 桂林バスターミナルから龍勝行きバスで約2〜2.5時間(30〜50元目安)。麓の料金所から村内シャトルバス往復40元で中腹まで移動。
運賃目安: バス30〜50元(約600〜1,000円)+入村料80元(約1,600円)
興坪古鎮(シンピン)
陽朔から北東へ約28km(バスで約45〜60分)
1700年以上の歴史を持つ古鎮。人民元20元紙幣の絵柄となった「九馬画山」と「黄布倒影」を間近で楽しめるビュースポットがあり、バックパッカーに人気の穴場スポット。
行き方: 陽朔バスターミナルから専用バスで約45〜60分。または漓江クルーズで陽朔〜興坪間を下る方法もある。
運賃目安: 15〜20元(約300〜400円)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- 中国人民元(CNY)
- 為替目安
- 1CNY ≈ 20円
- 物価水準
- リーズナブル
1元≒20円が目安(為替は変動するため旅行前に確認を)。地元食堂の外食は1食20〜40元、カフェ・カジュアルレストランで50〜100元程度とリーズナブル。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,500〜4,000円/泊
- 中級ホテル
- 8,000〜18,000円/泊
陽朔にはバックパッカー向けゲストハウスから4つ星ホテルまで選択肢が豊富。桂林市内はシャングリ・ラなど高級ホテルも充実。閑散期と繁忙期で価格差が大きく、国慶節(10月初旬)は2〜3倍になることもある。
ライドシェア
○ 利用可DiDiは桂林市内で広く使えるが、利用には中国の電話番号登録が必要な場合がある。旅行前にアプリをセットアップしておくとスムーズ。陽朔の農村部ではバイクタクシー(摩托车)を使う旅行者も多い。
インフラ
市内の交通・宿泊・飲食インフラは整備されており、漓江クルーズや棚田ツアーなどの観光インフラも充実している。主要観光地には中国語・英語の案内板がある。農村部ではスマートフォンの電波が不安定なエリアもある。
言語の通用度
主要ホテルや観光地のスタッフには英語が通じる場合が多いが、屋台・地元食堂・バスの窓口では中国語のみのことが多い。翻訳アプリ(Google翻訳・DeepL)の活用がおすすめ。
日本語ガイド付きツアーを利用すれば日本語で観光できるが、街なかで日本語が通じる場面はほとんどない。基本的な中国語フレーズを準備しておくか、日本語ガイドツアーの利用を検討したい。
向いている旅行者レベル
個人旅行の初心者〜中級者向け。観光インフラは整備されており、主要な移動は高速鉄道・バスで対応可能。中国語が読めると移動の選択肢が大幅に広がる。
年間訪問者数
桂林市全体で年間約3,000〜5,000万人(国内外観光客含む目安)
混雑状況
- 平日
- 比較的空いており、漓江クルーズも平日は乗船に余裕がある。
- 休日
- 週末・祝日は国内観光客が増え、陽朔西街や象鼻山は混雑する。
- ピーク時期
- 中国の国定休日(5月黄金週間・10月国慶節)は国内旅行者が一気に増え、クルーズ・宿泊とも満員になりやすい。この時期の訪問は早めの予約が必須。
更新ログ
- 2026-10-13初版公開